2013年ベストセラーランキング第一位
菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。
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免疫療法=詐欺師!?
「いつも笑っていると免疫力が上がって、ガンにならない」「この食品」で免疫力を
高めてガンを防ごう」「人間の体には1日5千個のガン細胞が生れるが、
免疫細胞のNK(ナチュラルキラー)細胞が殺してくれている」・・・」まるで、
免疫力さえ強化すればガンを防げるような言説が広まっています。
すべて何のきっしょうも実証もない、「見てきたようなウソ」です。
大学病院でもおこなわれている、「免疫細胞療法」も同じです。欧米の医学界では、
「ガンに対して、免疫力を強化しても無意味。効果なし」というのは常識です。
免疫細胞療法は見向きもされないどころか、免疫と名のつく療法で患者を集める医者は、
詐欺師扱いされます。なぜなら免疫細胞は、外から入ってきた異物を敵と認識してたたく
のですが、ガンは自己細胞が変異したものです。
人間の免疫システムが、ガン細胞を敵とみなさないからこそ、ガンは発生したのです。
免疫を強化するという「免疫治療」は原理的に成り立ちません。
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ガン細胞とは約2万3千個の遺伝子をもつ細胞が、複数の遺伝子の突然異変によって、
ガン化されたものを言います。
ガン病巣には、直径1ミリに育った段階で、約100万個のガン細胞があります。
本物のガンならそれ以前に血液にのって、あちこちに転移しています。
0,1ミリでも転移する能力があるほど、ガン細胞は強力です。
分子生物学の研究が進んで「ガンは当初から移転する能力がある。
ガンが大きくなってから移転するという説は間違い」と判明しています。
今の医学でどんなに「早期」にガンを発見できても、直径1センチ前後から。
そのときすでに、ガン細胞は最低でも10億個に増えて、とっくに転移も終えています。
世間でいう「早期ガン」は、ガンの一生の中では熟年にさしかかっているんです。
免疫細胞は、「非自己」と認識した異物をつぶす細胞です。
ガンが直径1センチという大きさになって発見されるのは、NK細胞が、
ガン細胞を「非自己」として見分けられなかったということです。
これが「免疫系ではガンを排除できない」ことの、動かしがたい証拠です。
引用文献
第60回菊池寛賞受賞者
2013年ベストセラーランキング第一位
医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法
著者 近藤 誠
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