見本市ブログです。
今回は私が読んで衝撃を受けた
2013年ベストセラーランキング第一位
菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。
のどが腫れて、看護師に座薬(鎮痛剤)を 挿入されたら、植物状態に
Q 糖尿病の60代の夫が、のどが腫れたので受診。急性咽頭炎で入院と言われ、
看護師に鎮痛剤の座薬を挿入されたとたん、夫はケイレンを起こして呼吸が止まり、
緊急の手当てもなく植物状態になりました。
担当医は説明もできず、耳鼻科医長には「力不足でした」と頭を下がられたのですが、
とても納得できず、係争中です。
A 植物状態とは、意識を失い、呼びかけにも答えられず「永遠に眠り続けてる」状態です。
心臓が止まるなどして脳へ行く血液が足りなくなると、脳は数分で取り返しのつかない
ダメージをこうむります。
すぐに人工呼吸や心臓マッサージなどの救命救急措置がとられれば回復するのですが、
「緊急の手当てもなく」ということは、医師がそばにいなかったのでしょうか。
急性咽頭炎は、細菌感染が原因となることもありますが、大部分はウイルス感染で起こります。
使用された座薬はおそらく、ボルタレンやインテバンなど非ステロイド系の消炎解熱鎮痛剤で、
風邪をひいて医者にかかったとき「熱さまし」としてだされる薬と同系統のものです。
断定はできませんが、この患者さんの場合、
解熱鎮痛剤の副作用で急性のショック(血液の循環がストップする状態)が
生じたと思われます。
このように、解熱鎮痛剤には、予断を許さない大変危険な側面があります。
引用文献
第60回菊池寛賞受賞者
2013年ベストセラーランキング第一位
医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法
著者 近藤 誠
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