60代も後半くらいになると、大体は親をみとり、子供も独立して、
残ったのは夫婦だけ。
また新婚時代に戻った」という形が多いのではないでしょうか。
家も二人だけにしては空間が広すぎるということがあると思います。
そこで、二人になったら二回目の新婚旅行などをして、
新しい暮らしの取り決めをすることがいいです。
なぜならば、二人っきり、というのは新婚時代とは異なって、
家にいるのが普通だった妻に加えて、表に出て働いた夫が
毎日家にいる可能性があるからです。
新婚時代は二人とも仕事と、子育てに忙しく、それなりに充実した
毎日で時が過ぎていました。
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しかし、子供が巣立ち、夫が働き終わった二人の家では、
妻にとっては「夫が家にいることがストレスだ」
ということにもなりかねません。
たとえば夫はまだ元気だから仕事に出て行ってもらって老後資金を
貯めるとか、家にいるにしても、趣味などで表に出るようにしてもらって、
ご飯を作るのは一日に一食にするとか、お互いが常に顔を合わせて
ストレスにならないように部屋をリホームしてしまうなどです。
東京都住宅局の調査によれば、高齢者の8割が今まで住んでいた家に
ずっと住んでいたいと考えているようです。
それは長い期間かかってなじんだ街だし、お付き合いの深さも違います。
病院はもちろん、美容院、床屋、クリーニング店、
整骨院、スーパーなど日常的なことはできるだけ慣れたところで
したいというのが本音です。
高齢になると、「引っ越し」も結構なストレスと体力がいります。
引っ越しでつかれて具合が悪くなってしまうという人も結構多くいるようです。
それならということで、家はバリアフリーに早いうちに直しておき、
夫婦のどちらが体が不自由になっても相手に負担がかからないように
しておくのも、大切な「余生」、「老後」の考え方だと思います。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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