親の介護をするというのは、順番から言って当たり前といえばそうですが、
これは非常に負担と犠牲が伴います。
まず、同居していない親子間での介護はおそらくむりが多く不可能と言えるでしょう。
介護は「まだ、足腰に不安はあるが元気だ」という段階であれば、
毎日、決まった時間に食事などを持って行き、話を聞き、
次の日の準備をするという形で行なうのは普通です。
この段階は介護というよりは、「見回り」、「確認」という状況かもしれません。
本格的に食事、排せつの介護となれば、同居していなければ無理というものです。
というよりは、24時間一緒に生活していなければ、何があるかわからないし、
排せつなどへの対応はできません。
もちろん、オムツはありますが、1日に1回というわけにはいかないでしょう。
朝、勤めに出かけて、夕方帰る。このような介護側の生活のスタイルで
親の介護を行おうとするには無理があります。
そのためには、公的な介護サービスを依頼して、
プロの介護士の手を借りて過不足のない介護の体制を
敷かなければならないのです。
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いまのような核家族化、共稼ぎが前提の現役世代の生活スタイルを考えると、
子が親の介護をするには限界があります。
もちろん、育てていただいた親の最後は子が見るというものも
あ意味では自然であり、当然とも言えますが、あくまでも建て前諭であり、
現実には不可能です。
特に、子が結婚して別所帯を持っていれば、子は子育ての
負担もありますから、たとえ二世帯住宅で暮らしていても
理想的な介護はできるはずがありません。
そのため、未婚の子がいたとすれば、親の最期をみととるまで
結婚をあきらめて介護に専念するという状態になります。
これで婚期を失い、自分の老後も心配という負の連鎖が起きるのも現実です。
そのようにならないために、できるだけ公的な介護サービスや民間の
サービスを選択するようにしたいものです。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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