電話de詐欺 被害半減
振り込め詐欺など「電話de詐欺」の多発地帯とされる船橋市で
今年に入ってから、被害が半減しています。
詐欺グループに狙われやすい高齢者らの防犯意識が高まったことや、
船橋市が昨年9月に導入した「警告・録音機能付き電話機」の
購入補助制度の効果があったとみられています。
船橋市の「警告・録音機能」購入補助に効果
東京に近く、鉄道網が発達している船橋市は昨年の上半期、
電話de詐欺の被害件数が県内最多となったため
船橋市は、市内の2警察署と「非常事態」を宣告するとともに、
9月から被害防止の電話機購入補助を始めました。
補助の対象は、電話がかかってくると、ベルが鳴る前に「会話を録音する」
という内容の警告が流れる機種で。犯人に電話を切らせる狙いだ。
65歳以上の市民に対して、1万円を上限に購入費の4分の3を補助しました。
補助制度が始まる前の昨年1~8月、市内で発生した電話de詐欺の
被害件数は140件、被害額2億6356万円となり、前年同期を40件、
1億148万円上回っていたのです。
しかし、9~12月は67件、8603万円にとどまり、
前年同期比と比べて26件、2995万円減りました。
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今年に入ってからは減少に拍車がかかり、
1~4月の被害額も6152万円減の6723万円となったのです。
補助を受けたのは1557世帯(5月末現在)で市内の
高齢者世帯数(約10万5000世帯)の約1,5%だが、
市は「警告・録音機能付き電話をPRしたことで、通常の電話も常に
留守番電話設定にしておくなどの、
相手の確認できるまでは安易に電話に出ない
という意識が高まった」と分析しています。
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