2013年ベストセラーランキング第一位
菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。
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あやしいガン治療法がいっぱい!
医者が一般向けに「この方法でガンを治せる」とアピールする著書が、
何百と出ています。タイトルは自信まんまんです。
「今ある○○の驚異」ガンが消えた!○○の奇跡」・・・。
方法としては漢方薬、鍼灸、マイナス水素イオン、活性水素水、
超高濃度ビタミンC点滴、マイクロビオテック、
ゲルソン療法、プロポリス、断食、粉ミルク断食、ニンジンジュース、野
菜ジュース、青汁、ワカメ・コンブ、米酢、タヒボ茶、乳酸菌生産物質、
姫マツタケ、免疫療法、リンパ球療法、ワクチン、尿、
MMKヨード、ゲルマニウム、ビワの葉・・・。
この世に、ガンを治せないものはないようなにぎわいです。
しかし、転移ガンが消えたり、末期ガンの症状が出て
弱ったところから生き返った人は、僕が診た数百人の
患者さんにも、世界の論文を見ても、ひとりもいません。
本物のガンはできてすぐあちこちの臓器に転移して、
最後は必ず宿主の命を奪います。
それでも「ガンを治せる」と称する医師たちの方法に、
いくらかでも真実があるか。
それを知るために、読み比べて検証しました。その結果、
有効という根拠は主に、
患者のなどのずさんなエピソードとわかりました。
①ガンが消えた
②縮小した
③大きくならない
④長生きしている、
などのエピソードとわかりました。
しかし、ガンの診断に欠かせない「病変の一部を取り、顕微鏡で細胞を調べる」
ことすらしていない、ずさんなエピソードが多すぎます。
たとえば柿の影を「転移ガン」と言って自分の療法をすすめて
「ほら、ガンが消えた」といったトリックが、いくらでもありえます。
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なぜ、あやしい治療が効いたように思うのか
なぜ、治療が効いたように思えるのか。
第一に、顕微鏡で調べてもガンの誤診率は非常に高く、
海外では「良性腫瘍」とされるのを日本では「ガン」と呼んでいるものも多い。
また、無症状で見つかるのはほぼ、大きくならない「潜在ガン」や
転移しない「ガンもどき」で、よく自然に消えるんです。
しかし医者は「このやりかたでガンが消えた」と、
奇跡が起きたように言います。
明らかなインチキも目につきます。
たとえば採血だけではガンの診断はできないのに
「採血するとガンがわかる」と、採決大部隊を組織して街へくりだし、
一般の人から大金をまきあげています。
引用文献
第60回菊池寛賞受賞者
2013年ベストセラーランキング第一位
医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法
著者 近藤 誠
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