思い込みが心を老化させています。
あなたは、次のようにな考えについてどう思いますか。
- いつでも誰にでもやさしくすべきである。
- なにかしてもらったら、感謝すべきである。
- いったん決めたことは最後までやり遂げるべきである。
- なにかしら社会の役に立っているべきである。
どれも、納得できる正しい考え方ですね。
しかし、このような「~すべき」の考え方は自分自身を
がんじがらめにしばってしまい、心の柔軟性を失わせてしまいます。
「~すべきなのはわかっているが、そうできない自分」が認められず,
ダメな人間のように自分を受けれるという精神の許容性を
欠いてしまうからです。
さらに、このような「~すべき」という思い込みは、
自分以外の人にも波及していき、ほかの人も自分と同じように
行動すべきだという考えに発展していくのです。
そのため、自分が我慢していることをほかの人が自由にやっているのを見ると、
不当だといきどうったり、ねたましく思ったりするようになってしまいます。
他人に「~すべき」という自分の価値を押し付けてしまうのは、
心が狭く固くしぼんでしまっているからでしょう。
よく「年をとると頑固になる」といいますが、まさにこれは、
心が老化して自分の価値観にこだわってしまう状態なのです。
世の中には自分とは違う感じ方をし、違う欲求をもち、違う価値観を
持っている人がいるという事実を受け入れることのできる柔らかな
若い心をもちましょう。
そうすれば、「~すべきなのに、それができない自分」も
うけいれられるようになり、気持ちも穏やかになります。
このように、多様な価値観や感じ方を認める柔軟な心をもってこそ、
コミュニケーション上手になれ、豊かな人間関係を築いて
いくことが出来るのです。
心を老化させるような思い込みは、きれいさっぱり捨ててしまいましょう。
引用文献
50歳から人生を楽しむ人がしていること
著者 保坂 隆