残す方も残されるほうも誠実に
「遺産」というのは、今、あなたが持っている資産
・財産そのものではありません。
もちろん、生前贈与という節税しながら資本を事前に
相続権者に渡す法がありますが、それはほんの一例です。
たいていの人は税の対象となるほどの資産を持ちません。
なので、あなたがこれからいきていくうえで必要な
おかねや資産を遠慮なく使い、楽しみ、介護のために資産を
売り払って生きていけばいいのです。
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「私にはどの資産を残してくれるのか」という
厚かましい相続人の話を聞いたこともあります。
今ある資産はあくまでも、あなたのいきていくうえで必要な
資産であり、これからの人生の中大きく減る可能性だってあります。
逆に増えることだってありますが・・・。相続するほうも、
「棚ぼた」式の考えはいけません。
親の面倒はきちんと見て、そのあとで遺産というのは入って
くるのですから、厚かましい考え方は捨てなければないのです。
私も妻がなくなって間もなく、入院している最中に「遺産の問題」を
話題にされたことがありますが、いろいろな事情があっても、
そのような言葉を聞くのは決して気分の良いことではないのです。
そのようにならないためにも、「自分が書く」という積極的な
考え方にたって、「遺言書を書く」と言うきっかけを作るべきです。
相続人から「遺言書を書いてくれ」という形で、生々しいことを
言うのは決して良くないし、「それならばあげないよ」というような
感情が先に立つことだってあるのです。
言葉の暴力でも「軽蔑された」ということ、遺産は削ることは可能です。
相続人もその辺は心得ないとかえってマイナスになることを知っておくべきです。
人生の最後の仕事として、私たちは遺産相続に対する準備を行って
おくわけですが、それはあなたが生きた証です。
それが後に残された人たちにとって「ありがとう。ここまで
考えてくれていたのか・・・」
というような粋な計らいも大切かと考えます。
そのためにも、残す方も残される方も誠実に対応してくださいね。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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