田舎の習慣を知ることが大事です
田舎暮らしで一番大切なのは、そこに住まう家でもなければ、
仕事でもありません。
ましてや楽しみでもないのです。
住まう、生きていく、村であれば「村社会の習慣」になじむことなのです。
村で孤立して、楽しめることは不可能なのです。
「村に来てください」と、行政や村の人たちが言いますのは、
「仲良く協力して暮らしましょう」ということなのです。
人口が減り、空き家が増えて困る、消防団も祭りにしても、
人がいなければ成り立たなくなるのです、
田舎に来てくれませんか、ということを
本当に理解しなければならないのです。
田舎暮らしというのは、村の一員として共同して暮らしてくれる
人がほしいために、村が望んでいるのです。
行く方も来てもらうほうも「仲良く暮らしましょう」ということですから、
「私は自然との対話だけがよい」というわけにはいかないので、
そのような人は「お断り」というのが本音なのです。
村にはさまざまな行事や、つながりがあります。
お祭り、共同しての農業や、冠婚葬祭といった。
都会ではある意味で孤立して、お付き合いはしないということで
成り立ちますが、田舎はそうはいかないのです。
祭りはもちろんですが、誰かが亡くなったということになれば、
葬儀のお手伝いはまずは必要になりますも。
神社の初もうでに夜中から担当して、甘酒を参拝者に配るなどの
役回りというのは、順番がまわってきたら当然、やらなければなりません。
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さらに、誰か急病人が出たら、病院まで自分の都合よりも優先して、
車で送り届けることにもなります、
この程度のことは日常的に行う必要があるのです。
行政の代行のための仕事もあるかもしれません。
すべてに、自分だけの生活は、村の人たちとともに
生きていくという考え方や覚悟がないと、せっかく、
田舎暮らしをやっても「いやな関係や雰囲気」の中で暮らすことに
なってしまいます。
移住の心がまえはよく考えて
それだけは避けなければならないので、移住する家族は十分に
心得ておかなければならないことなのです。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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