早々と生前の整理を
長い間生きていると、「捨てられない症候群」ではありませんか、
次から次へと荷物が増えてきて、部屋は広いのに、荷物に囲まれて
生きているということがありませんか。
私もたまに部屋の掃除をすると、「なんだ、同じものを買ってしまった」
というようなことがあります。
物が増え過ぎてしまうと、それだけ日頃の整理整頓に手間がかかります。
少し整理しても、なにか必要になると、結果的に整理途中のものから
かきだしてしまい、これで、何もしなかったと同じ状態に戻ります。
「なんだ。それならば、やらないでいたらよかった」たこうなりますが、
これでは自分にも後に残された人にもに良いことにはなりません。
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私の経験ですが、一戸建てからマンションに引っ越したときのことです
(歳を重ねたら、都心のマンションで気楽にという生き方もあるので、
そのような人も多いはずですが)。
古いものの整理は捨てる決断に時間をかけない
一戸建てからマンションに住み替えるとなると、持っているものは
限られてしまうので、整理をしてみたら、あるわあるわ。
もっていけないものが山のようにあるのです。
なにしろ結婚以来、何も捨てないで引っ越しを重ねてきたので、
生きてきた年数とともに荷物は増えるばかりなのですから。
そこで整理に要した日にちは3か月。げんなりしました。
短時間にやろうとしたので、疲れがたまるばかりで気が変になりました。
妻のものは本人がいないので、大半は捨てましたが、
それを決断するのにも時間が必要になるのです。
結果的に4トンのトラック2台分捨てました。
もし、これを残された親族がやるとなると大変です。
そのために遺言ビジネスになっているのですが、
誰にも迷惑をかけないで、自分もシンプルに生きるために、
物や心、お付き合い、すべてに早々と生前の整理をやっておきましょう。
そのほうが自分も気分がいいし、人に迷惑がかからないからです。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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