介護費用を軽くみない、介護の期間が長くなる実態を知る

 

 

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介護費用を軽くみないことです

 

介護は、歳を重ねてくると誰もが覚悟しておかなければならない問題です。

 

「ピンピンコロリ」がいい、などと考えていても、なかなか希望通りには

いかないのがこのよの常です。

 

そのために、私たちは介護保険料を支払い、

介護される状態になるときに備えます。

 

葬式は、ある程度自分で決められるところがありますが、

介護というのは、どのような病気になるかや介護される状態、

その期間によって費用も違いますので、一概にいうらをかける

というような予測はできません。

 

私の母は脳梗塞になり、5年間、病院や老人施設を

たらい回しにされて亡くなりました。

 

それをみとって介護してくれた義姉には感謝しています。

 

父は母が病院にはいらなければならなくなったことを、

毎日悔いていました。

 

脳梗塞を患いながらも元気にくらしていて、ある日、

食事中に脳溢血で急死しました。

 

結局、母よりも早く旅立ちました。

 

いついかなる状況で私たちは生涯を閉じるのか。

だれも予測はできません。

 

ところで、実際に要介護状態になったときに、 私たちはどのくらいのお金が必要なのでしょうか。

 

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生命保険は文化センターの調査(平成21年)では、実際にかかった

保険以外の初期費用では平均で308万円となっています。

 

これは住宅の改造や介護用品の購入などです。

 

月々かかる費用は18万円となっています。

 

必要資金の分布をみて一番多い金額帯は100万円から200万円未満の23,2%,

次は12,1ですが、これはふたつの分布があり、「200万円から300万円」

「500万円から1000万円」です。

 

1000万円から2000万円」というのも6,4%です。

 

2000万円以上はさすがに少なくなります。

 

介護期間ですが、5年未満は一番少なく2,8%で、

一番多いのは10年から15年未満の35,4%です。

 

次が20年から25年未満というのが16,4%もあります。

 

これをみると、介護疲れから事件が起きる 背景がわかるような気がします。

 

平均寿命が延びている中で介護の期間が異常に

長くなっている実態を知っておきたいものです。

 

どれだけを用意するかはその人の資力と考え方であり、一概には言えません。

 

ただ、あまりに高額な費用を想定して、落ち込み、

楽しいこともしないでそのときを待つという生き方は考えものです。

 

 

引用文献

61才から始める 老いても枯れない生き方

著者 日向野 利治

 

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