自分を追い込まない「老老介護」が必要です。
介護保険があり、介護の施設に入るとか、サービスを受けることが
できるといっても、まずは家庭内で夫婦、親子などによる介護が
行われるのが一般的です。
国民生活基礎調査(2011年7月)では、要介護の高齢者を同居の
家族が介護する「老老介護」世帯が増えています。
75歳以上の要介護者がいる世帯のうち、75歳以上の家族が主に
介護しているケースは25,5%で過去最高にになりました。
なんと4分の1の家族ですね。
70歳どころか、公的介護保険制度は40歳から加入するので、
その年齢からでもサービスは受けられるようです。
これはすこし早すぎますが。
日本の介護保険はドイツの制度を参考にして
2000年4月から始まっています。
さらに、同調査では団塊世代が60歳を超えてきた影響で、
60歳同士の老老介護世たいも62,7%と、過去最高になっています。
これは信じがたい数字ですが・・・。
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介護の負担は主に女性に重くのしかかっております、
介護に回る女性の高齢者は約7割に達しています。
今の医療制度にあります。
なぜこのように老人同士の介護が増えているかといえば、
診療報酬にあります。
入院しても、3か月を過ぎると病院にの治療代は赤字になるので、
退院を余儀なくされるのです。
結果的に、適当な入院先が見つからなければ、
家で面倒をみるという形になり、
家族に多くの負担がかかるのです。
家族とは言っても、子供夫婦はたいてい離れたところに暮らしたり、
忙しくて対応ができませんので、
老夫婦のどちらかに負担がかかってくるのです。
これが「老老介護」の実態です。
はじめのうちは「頑張る」と言っていても、
介護する老人にも重い負担がかかってきますので、
双方とも介護疲れから自殺や殺人という最も悲惨な
結果になる可能性もあるのです。
自宅で頑張り過ぎないようにすることも考える。
悲劇が増える前に、国の介護を活用すべきですね。
「自宅で頑張り過ぎない」。
これは大事な介護者のルールです。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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