白衣の医者は金縛りで 患者さんとのコミュニケーションがとりずらい状態

 

私はメタボで高血圧の成人病でした。

血圧の薬はコレステロール値が必ず上がり
動脈硬化を招きますので、
薬を飲まずに正常値にできました。

 

その方法とは

「病院との付き合い方でおいしい患者にならないために」

 

 

 

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オーダーメードな治療を可能に

 

僕はこの10年あまり、ガン患者さんを対象に医療相談をやっています。

 

マイドクターを持たない人たちのために、せめて本音でやりとりができる
医者がいれば、少しは役に立つのではないかと考えたからです。

 

ずいぶんと数多くの患者さんから、いろいろな相談を受けましたが、中には
純粋な相談だけでなく、主治医への不満やふんまんなども数多くありなした。

 

患者さんがやり玉にあげる医者の中には、もちろん僕も
よく知っている友達、先輩、後輩たちもいます。

 

彼らをよく知っている僕は、最初は、患者さんたちの
被害者意識が大きすぎるのではないかと高をくくっていました、
なぜなら、僕が知る彼らと、患者さんが語る彼らの間には
あまりにも大きなギャップがあったからです。

 

まるで同姓同名の別人の話ではないかと思うくらい、それほどの溝を感じる
ものでした。確かに被害者意識が強すぎる患者さんも多くいらっしゃいます。

 

単なる思い違いや、ちょっとした行き違いでも、
人間関係は大きく崩れてしまいます。

 

僕も20年近く前は白衣を着て病院で勤務していたので、
コミュニケーションがなかなか取れないジレンマは容易に想像できます。

 

白衣を着ているとなかなか本当の医者にはなれないのではないかと感じ、
僕は病院努めをやめることにしたわけです。

 

白衣を身に着けたままでは、どうしても医者と患者の関係が抜けきれず、
コミュニケーションがとりづらいものです。

 

ちょうど8年くらい前になりますが、ある日、僕の先輩が
主治医だという患者さんが相談にみえました。

 

 

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その患者さん、医療相談はそっちのけで、のっけから先輩の悪口を
述べられるばかり、先輩の白衣の顔はあまり知りませんが、
私服の顔はよく知っていて、人物的にも尊敬できる
とてもすばらしい先輩です。

 

患者さんはとうとう最後まで悪口だけで、1時間後には
すっとしたと言って帰って行かれたのです。

 

悪口の内容はすべてささいなことで、取りようによってはいくらでもいろんな
解釈ができるものだったので、あえて僕はコメントをしませんでした。

 

ただ患者さんは先輩に対して快く思っていないことは確実ですので、
悪口のことは触れないようにしながら、医療相談にみえたこと、
治療方針に悩んでおられることなどを先輩にはそれとなく伝えておきました。

 

たったこれだけのことなのですが、その後、先輩とその患者さんとの溝が急速に
せばまり、うまくいくようになったと双方から連絡がありました。

 

先輩はいい人なのですが、少しぶっきらぼうなところがあります。患者さんも
これまたいい人なのですが、少し思い込みの激しいところがあります。

 

そんな二人が、いきなり病院で医者と患者という役柄で遭遇したとしても、
コミュニケーションがうまくとれず、本音でやりとりするまでにかなりの
時間がかかることは想像に難しくありません。

 

おおかたは、本音の遣り取りができるまでに、患者さんは標準治療の
コンベアに載せられ、不本意な結果に陥ることになってしまうのでは
ないでしょうか。

 

ちなみに、上記の患者さんには、先輩は3大治療にも少し
さじ加減をしてくれ、3大治療以外の治療を受けることにも目をつむる
ということで、オーダーメードの治療が可能になりました。

 

そもそも本来の医者は、自身もオーダーメードな治療を望んでいます。

 

しかし標準治療のしばりがきつくて、なかなか思い通りの
治療をすることができないのです。

 

要するにこれはれっきとしたシステムエラーです。

 

白衣を着ている限りはシステムエラーがつきものです。

 

したがって、白衣を着ているかぎりは、本当の医者にはなれないのです。

 

マニュアル通りに行う標準治療などは、医者でなくてもできます。

 

そんな標準治療にやりがいを感じる医者がいたとしたとしたら、
それこそ医者に向いていないと思います。

 

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著者  岡本 裕  医学博士