若い人の理解者になろう
ある年齢になると決まって使われる言葉があります。
それは「今どきの若い者は・・・」というフレーズです。
なぜこうなるかといえば、自分が生きてきた価値観から
照らして今の風潮はあきらかに違和感があるからです。
しかし、私たちの生き方自体も明治、大正時代の人からすれば
あきらかに違っていました。
そんなに昔でなくとも、昭和20年までは軍国主義であり、
言論の自由もなければ、参政権もが今のようではなかったのです。
団塊世代今の60代は、戦争を知らず民主主義の平和な時代に
育ちました。大変化時代を生き抜いてきたのです。
国の再建のためにみんなが頑張り、
復興や高度成長の夢多き時代だったのです。
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今はどうでしょう「夢はでっかく正社員!」
国の経済は低成長、正社員になるのも簡単ではなく不安定な
契約社員が多くなり、生活の安定がなかなか得られません。
このような時代は若い人は厳しい競争の中で生き残って
いかなければならないどころか、一握りの高所得の人がいて、
多くの人が低い所得で生活しています。
このような状況下では、ひとつの価値観や固定観念は通用しません。
さまざまなざな生き方や金銭感覚、人生観が共存していて、
「こうあるべき」という単一の決め事は通用しないのです。
結果的にフアッションはきわめて幅広く個性的になり、
考え方も何通りにもなり、
国を捨てて海外に活路を求める人も多くなってきます。
よい時代をいきてきた私たちは、寛容の目で若い人たちの
生きざまを見、むしろ、新しい時代の台頭に学ぶくらいの
謙虚さが必要になるのです。
俺の時代はこうだったというのは通用しない
今は、これからの時代をいかに生き抜いていくか、
彼ら彼女らの頑張る姿を応援し、ときには悩みを聞いて
あげて守ってあげなければならないのです。
年金だって、「肩車」という「1人が1人をささえる」という
有り得ない時代が見えているのですから、これを考えても
私たちは罪深き荷物を若い人に残しているのです。
いかに威張っても、未来は今の若い人たちが作り、動かしていくのです。
私たちは30年後にはほとんどいません。今は将来の日本を
担う若い人の良き理解者になり、
聞き手や激励の人になっていきたいものです。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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