2013年ベストセラーランキング第一位
菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。
衰えて「廃用症候群」にならない体をつくる
人生を元気に全うする秘訣は「体を動かし続け、使い続ける」ことです。
家住む人がいなくなるとたちまち生気を失い、廃屋のようになってしまいます。
人間も、病気、けが、うつ、ぼけなど、さまざまな理由で心身脳の動きが
低下すると、みるみる衰えて「廃用症候群」と呼ばれる機能不全状態に陥ります。
高齢でも筋肉は強さを増すことができます。
筋肉は、よく使っていると高齢になっても日々太くなり、
強さが増すことがわかっています。
脳の神経細胞も、よく考え、感じ続ける限り、
100歳になっても日々活発に活動し続けます。
筋肉は使わないとすぐにやせ衰えます
逆に使わないと、筋肉はすぐにやせ衰えます。
まったく使わないと筋力は1日に3%以上も低下し続け、
高齢の場合は、1か月寝たきりでいると、
ほとんどの人が歩けなくなります。
「風邪をひいて寝こんだ」「足をくじいてしばらく動けなかった」
などのささいなアクシデントも、廃用症候群の引き金になります。
その影響は、骨、関節、皮膚、脳、心臓、肺など、全身に及びます。
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人間の下半身には、体全体の筋肉の3分2がついていて、
脳幹とつながっています。
脳幹には呼吸、血圧、体温などの調節中枢があり、
体温を一定に保つなどの人体の恒常性がキープされるほか、
網のようにからみあった神経系ここを刺激すると催眠から目が覚めたり、
意識がはっきりしたりする機能を高める、
自律神経をつかさどるなどの働きをしています。
「脳死」とは脳幹の死のこと。
脳幹はその名のとおり、生きていくために絶対に欠かせない命の大黒柱です。
人間は歩くとき、足の裏や下半身のさまざまな筋肉から神経刺激が
大脳皮質の感覚野(手足の動きなど、運動の認識が行われる)に伝わり、
その過程で脳幹を刺激します。
努力によって廃用症候群から「生還」します。
また歩行中には、脳全体の血行が良くなります。
だから「歩けなくなる」ことは、
「脳がよく働かなくなる」ことでもあるんです。
さらに刺激のない生活で意欲が低下し、喜怒哀楽も会話も減ると、
廃用症候群は一気に悪化します。
逆に、努力によって廃用症候群から「生還」する人も大勢います。
引用文献
第60回菊池寛賞受賞者
2013年ベストセラーランキング第一位
医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法
著者 近藤 誠
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