明治維新から150年を記念して
林真理子のNHK大河ドラマ西郷どん
歴史学者磯田道史に勧められて
見事に書き上げた原作の
最高視聴率は15,5%
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自分と他人の比較をしない
人間は自分以外の人間を区別して生きています。
そして自分と他人を比較する相対の中で生きているのです。
頭が良い悪い、背が高い低い、顔が良い悪い、
金持ちである貧乏である、地位があるない、
出世した出世しない、とか。比較されっぱなしの
相対の中で子供のときから生かされています。
子供のときでもクラスの金持ちの家に遊びに行くと、
素直に「いいなア」と思い、
無理でも友達になりたがったものです。
クラス一番の勉強ができる子と友達になったら、
友達になれたことが自慢であり、
自分も頭がよくなった気分になったものです。
生まれた環境は何も子供のせいではないが、
ついつい自分の環境と比較してしまいます。
坂本龍馬は、泣き虫で鼻たれだった
また、子供心にも勉強ができない子は
頭が悪いと思い馬鹿にしてしまう。
子も親も家庭も物質的比較の中で生活している。
坂本龍馬は少年期のころ、泣き虫で鼻たれで、
寝小便が治らなかったうえに、
勉強もできなかったといいます。
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坂本龍馬の海援隊は劣等感から?
朋輩から馬鹿にされ、頭が悪いということが劣等感になり、
幕末動乱期に海援隊を組織し
薩長同盟を締結させ「風雲の中で天を駆ける」と言われた時でも、
その劣等感は抜けなかったという。
人間は環境に左右される動物である。
頭が悪いといったん張られたレッテルは
なかなかはがしにくいものです。
当たり前といえば当たり前のことですが、人間は
どうしても外見の目に見える物質の優劣で人を評価します。
また評価されるのです。
西郷は、自分自身を「人として成長させること」を考えた
ビジネス成功者であるとか、セレブであるとか、
高学歴であるとかといった目に見えるもの、
あるいは評価がしやすい話題に目がついつい
向いてしまいます。
人生の目的目標も、そうであるように思えてきます。
西郷は、そうではなく人間が本来目指すべき一生の
目的は、自分自身を「人として成長させること」
そこにあると考えたのです。
地位を得るということや、金持ちになるという
ことは目的ではなく「人として成長させる」
ための手段・目標でなければならないと考えました。
人間の一生の仕事とは「自分自身をよりよくすること」
であり、職業(政治家・教師・公務員・ビジネスマン・
その他多くの職業)はあくまでも自分自身を成長
させるための手段として考えるべきことである。
多くの人々が望み選択する職業は千差万別多種多様で
すが、どの職業に就いてもそれは人間本来の目的を
達成させるための「もの」であると考えた。
西郷のようにこう考えたら、他人と自分を比較する必要もなくなる。
残された課題は、自分自身が一生の間、
どれだけ自分自身を成長させ得るかである。
すべては自分自身のことであり自分自身の責任でなされる。
西郷は郡方書役として青年時代の十年間奉公の下に仕えていたときも、
斉彬の秘書官であったときも、薩摩藩の指導者として
討幕で行動していたときも、明治になり参議・陸軍大将の
職にあったときも、西郷は人生の目的と職業を区別していた。
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まとめ
どれだけ自分自身を成長させ得るか、
自分自身の責任で行動計画実行できるかを教えてくれた人です。
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