2013年ベストセラーランキング第一位
菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。
洗顔好きほど肌が荒れる
人間はそもそも、自分の体そのものが細菌だらけです。
口の中にいる細菌だけでも数10億から100億。
腸内には、300種類100兆個とも言われるおびただしい細菌がいて、
ビタミンをつくったり、体の代謝や消化を助けています。
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細菌たちがいなければ、みんなすぐに病気になってしまいます。
菌には善玉と悪玉がいて、納豆やヨーグルトを作る乳酸菌が善玉菌の代表なら、
食中毒のもとになるサルモネラ菌やO-157、大腸菌などは悪玉菌にされています。
しかし「悪玉だからいなくなればいい」という単純な話ではないんです。
たとえば肌の表面に常在するブドウ球菌は汗の匂いのもとになるので悪玉にされますが、
一方で肌を保護し、悪い菌が付着するのを防いでいます。
「きれい」「無臭」を求めるあまり、1日に何度も石けんで手や顔や体を洗うと、
皮脂もブドウ球菌もいなくなって結果的には悪い菌が増殖して、肌荒れの原因となる。
特に女性は、洗顔しすぎて荒れたところに栄養クリームなどを塗ることで、
悪い菌をぬくぬくとのさばらせて、肌荒れがますます悪化していくことが多い。
陰部を石けんで洗いすぎたためにカンジダ菌が増殖し、膣炎を起こす例もよくあります。
きれい好きがアダになってしまうんですね。手洗いにしても、表面の菌を流しても、
手洗いの刺激で毛穴や汗腺にあった菌が表面に出てくるので、
それを流しすぎには数十分も洗い続ける必要があります。
事実上、手洗いに意味はないということです。
引用文献
第60回菊池寛賞受賞者
2013年ベストセラーランキング第一位
医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法
著者 近藤 誠
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