私はかかりつけの医院で誕生月の健康診断で
大腸ポリープが見つかりました。
そこは入院設備が無いために院長先生の勤務していた
大きい病院を紹介して頂き同僚の先生を紹介してくれました。
紹介して頂いて安心して手術を受けることができて
お陰様で手術は成功することができましました。
私にとってその同僚の先生には今も感謝しております。
専門医だらけの日本
日本だけではなく世界的な傾向なのですが、西洋医学の世界では、
専門医の方が総合医よりも偉いと見る傾向があります。
どうしてどうして、本当は総合医の方が重要だと個人的には
思っているのですが、世間の評判は逆のようです。
それには理由もあります。特に日本にはチーム医療の発想がありません。
複数の医者が協働で一人の患者さんを診るという考えが希薄です。
そのようなこともあって、総合医にしてみれば、最初に診たのは自分だけれども、
本当の病気がみつかれば専門医に紹介してしまうのだから、主治医になれない。
それはつまらないから、どうせなら専門医の方がい。世間的な評価も高いし・・・
という思惑が働くこともあるのではないでしょうか。
どんな患者さんでもとりあえず診ることができて、的確に重症度によって
患者さんを振り分けることができる、
そんなすばらしい総合医が多く育つことが望まれますが、残念ながら
日本にはほとんどいないのが現状です。
なぜなら、今の日本の医学教育は専門医を育てるのが主流になっているからです。
したがっていろいろな症状を訴えると、その都度、専門医を紹介されて
右往左往させられることになるのです。
例えば大学病院で胃腸科にかかっていて、腰が痛いと訴えると整形外科に、
不眠を訴えると神経科に紹介される・・・ということになるのです。
本来は患者さんを一人の人間として総合的に診るべきだと
思うのですが、なかなかそうはいかない事情があるのです。
患者さんとしてはその都度また他の科へいかなければ
ならないので、その手間たるや非常に煩わしいものです。
一度に診てほしいと誰もが思うところではないでしょうか。
また、極端な話になりますが、逆の場合もあります。
いろいろな症状を訴えると、一人の医者があまり深く考えることもなく、
その症状に合わせて機械的に単純に、薬を加えていくことも数多くあります。
それもたまったものではありません。
確かに患者さんにとっては一ヶ所ですべての薬がもらえれば便利で
あることには違いないのですが、そんなずさんな医者は問題外です。
未病は自分で治せるように指導する。
本当の病気は専門医に送って一緒に診る。そんな総合医が町の開業医で
あるべきであり、皆さんのマイドクターになればいいと願っています。
読者に感銘を与えたベストセラー
これは「9割の病気は自分で治せる」の引用文献です。
著者 岡本 裕 医学博士