「遺言は元気なうちに」身辺整理ですっきりと

 

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遺言は元気なうちに

 

 

遺言は15歳に達したならば、未成年者であっても単独でいつでも出来るのです。

 

民法で次のように決められているからです。

 

(遺言能力)第九百六十一条十五歳に達した者は、遺言をすることができる。

 

これは遺言を書く時期というより、その年齢であれば、

遺言を書ける「能力がある」という意味です。

 

しかし、年齢を重ねても、能力のあるなしにかかわらず、

遺言をのこさないで争いを残す例は後を絶ちません。

 

遺言書が必要なのはわかっている。

 

しかし、まだ早いし、それよりも「遺言だなんて気分が悪い」と

考えがちですが、それは間違いです。

 

子供が成長し、家庭を持ち、自分たちが60歳を過ぎてきたら、

いつ何があっても困らないように、

元気なときだからやっておくべきなのです。

 

遺産でもめるというのは、すでに述べましたように、誰にでも、

どこでもあるということを知らなければならないのです。

 

それだけ、自分の死後のことを考える人が少なく、わかってもやらない

「やりたくない」という人が多くいるのです。

 

特に、大きな病気などで入院するか、治療しているときには、

それをきっかけにして書いておきましょう。

 

私も遺言というのは縁起が悪いのではないか。

 

それを機に病気が悪化するのでは、という気持ちがあり、なかなか書けません

でしたが、心臓の手術をするという段になり、「万が一もあるな」と

考えて、遺言書を書いておかなければ、という気持ちになったのです。

 

確かに何かのきっかけが大切です。

 

なんでもいいから、自分なりに理由を見るけて、身辺整理と遺言き、

気持ちも体も家の中もすっきりとしたらどうでしょうか。

 

後に残された人は、「親は何を考えていたのか」、夫や妻は何か言い残しておきたいことはなかったのか」と考えるものです。

 

遺言を書いたあとに良いことが

 

遺言を書いたら、重い病気が快方に向かい元気になって退院した、

という例も聞きます。

 

気持ちの中がすっきりしないで、もやもやしながら生きているのも、

かえっていけないことかもしれません。

 

遺言書を書くのは「今そのとき」が一番いいのです。

すごく元気なときこそ書くべきです。病気で入院しても書かない。

「いよいよ」になったら書くという人は、最後まで書かないんです。

 

 

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書けない人です。

 

結果的に後に残された人が困るのです。

今の時点で書いていなければ、早く書きましょう。

それが今、あなたにとって大切なことです。

ネット検索で「遺言は難しいので専門の弁護士や司法書士に依頼しないと

悔いを残します」というようなことが、あちこちに書かれています。

 

それは確かに、専門家のアドバイスに基づいて、書き残しておいたほうが

まちがいがなくていいです。私もそれはお勧めいたします。

 

しかし、それにはお金がかかるし、そうなると、「そのうちでいいか」と

いうことになり、結果的に書かない例が多くなり、事態を遅くさせます。

 

それを避けるための良い方法があります。

 

コクヨの「遺言キット」が(定価2415円)で売っています。

 

文房具の専門店であるコクヨの「遺言キット」(定価2415円)が、

本屋さんや文具店、ネットでも販売されていますので、

これを購入して、そこに書かれているアドバイスを読み、

穴埋めするように書いていけば、きわめて簡単に

「自筆遺言書」が出来上がります。

 

遺言書には決まりがあり、ただ、書きなぐっただけでは効力が

ない場合がありますので、このようなキットを活用して、

遺言の内容に記載しておくのがベターと言えます。

 

お金持ちを対象にした「遺言書を書くためのツアー」なども

あるくらいですが、2000円ちょっとのキットで簡単に作成できれば、

こんなに便利なものはありません。

 

遺言書が書けないのは、、「どう書いたらいいかわからない」

からという人が多いはずです。

 

しかし、このキットは法律がわかるわからないに関係なく、

ごく普通に書き込めばあっという間に終わるものです。

 

下書きがあり、清書の分があって、封筒までついています。

 

わからないときは弁護士への相談の仕方も書いてあります。

 

キットはどちらかと言えば「家庭向き」となっており、

普通の人が普通に書けるものです。

 

遺言は一生に一回しかかかないというものではなく、

状況や気分が変わった時点で、何回でも書けますので、

どんどん書いておきましょう。

 

 

引用文献

61才から始める 老いても枯れない生き方

著者 日向野 利治

 

 

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