老化現象ですと言う医者は信用できる医者、薬3種類以上は要注意だ

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2013年ベストセラーランキング第一位

菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。

 

 

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老化と病気を区別する

 

僕は医者ですが、ここ数十年、骨折と勘違いしたとき以外は
病院で検査や診察を受けたことがなく、
薬も歯の痛み止め以外、飲んだことがありません。

 

うちには血圧計がないので、自分の血圧も知りません。

 

なぜなら、今の日本で大人がかかる病気はたいてい「老化現象」で、
医者にかかったり、薬を飲んだりして治せるものではないからです。

 

1996年、厚生省(当時)は高血圧、高コレステロール血症(高脂血症)
糖尿病などの呼び名を、それまでの「成人病」から「生活習慣病」に改めました。

 

「生活態度が悪いから病気になるんだ」ということです。

 

 

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そして健診を義務化し、メタボは犯罪のように取り締まられ、
血圧や血糖値が「基準値」からはずれると薬で数値を改善、
などの指導が、厳しく行われるようになりました。

 

でも、それらの病気のおおもとの原因は老化なので、
抵抗してみても、川の流れに逆らうようなものです。

 

「成人病」という表現の方が、ずっと本質をついていました。

 

体の具合が悪いとき、何か病名がつくと安心し、
「年のせい」と言われるとムッとする人が多い。

 

でも「体も自然の一部」ととらえたほうがいいですね。

 

老化とは細胞の遺伝子に傷がつき、それが蓄積して、体にさまざまな
障害を引き起こす肉体の変化のことです。

 

先ほどあげた「成人病」のほか、足腰の痛み、ガン、不整脈、
骨粗しょう症、更年期障害、シミ、シワ、白髪や薄毛、ボケ・・・

 

すべて老化現象で、早い人は20代から気になり始めます。

 

家や車が、年がたつほどいたんでくるのと同じで、
体も年とともに、あちこちガタが出てきます。

 

家や車は修理できますが、人間はリフォームも部品の取り換えも、
そう簡単にはできません。

 

今盛んにアンチエイジング(抗老化)や若返りが叫ばれていますが、
結局やっていることは役に立たないか、見せかけの化粧や整形のこと、

 

いくらポトックス注射でシワをけしても、もとの皮膚は、
年々着実に水分量が減ってシワが増えていきます。

 

多少の痛みや不自由は「自然の摂理だ、仕方ない。がまん」ととらえて、
仲よくつきあっていく。これがいちばん理にかなっています。

 

むしろ高血圧、高コレステロールなど、年とともに出てくる
症状には意味があり、老いに立ち向かうために必要な変化。

 

不用意に薬で抑えてはいけません。

 

 

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引用文献

第60回菊池寛賞受賞者

2013年ベストセラーランキング第一位

医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法

著者  近藤 誠

 

 

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