苦しまずローソクが消えるように、治療しなかった胃ガン転移の自然死

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2013年ベストセラーランキング第一位

菊池寛賞受賞 書籍のご紹介をします。

 

 

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治療しなかった2人の「自然死」について

 

 

僕は、転移ガンで亡くなる患者さんをずいぶん見送ってきました。

 

 

頭がしっかりしていると、痛みや息苦しさ等、多少の苦痛が生じることがありますが、
それはモルヒネでコントロールできます。

 

 

死そのものは、みなさん冷静に受け入れているように見ました。

 

 

いっさい治療をしなかった患者さん2人の「自然死」についてお話しします。

 

 

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食堂に近いところにでこた胃ガンの患者さんで「飲まず食わず」でなくなった男性がいました。

 

 

「治療したくない」というので様子を見ていたら、7年ほど生きて、
最後のほうがだんだん大きくなって、食事をせばめてきました。

 

 

食べものが通りにくくなって食欲が落ちていくのですが、
本人は「このままにしてくれ」という。

 

 

食道をちょっと広げればラクになって、もうちょっと長生きできるかもしれない、
とか、いろいろ考えて提案したんですが、本人は昔手術で苦しんだ経験があって、
何を言っても「イヤです」。

 

 

そしてだんだんたべられなくなってやせていきました。

 

 

 

 

 

最後まで水は何とか飲めていました。

 

 

食堂を広げる施術を拒んで3週間ぐらいして、なくなったと連絡が入りました。

 

 

衰弱死というのか、餓死というのか、スーッと消えるように逝き方でした。

 

 

もうひとり、直径2センチ大の乳ガンが見つかった45歳の女性は、
切るのを嫌って放置していました。

 

 

4年後に、ガンが20センチ大に増殖し、乳房全体がガンでおおわれて皮膚は赤黒く変色。

 

 

場所によっては皮膚が破れて腫瘍ができて、
ガン細胞が露出して白い泡を吹いたような状態でした。

 

 

しかし、それほどひどい末期症状でありながら、痛みを感じていなかったんです。

 

 

最後は寝たきりになり、ベットで横たわったままのせいかつでしたが、
苦しみを訴えることもなく体力がだんだん衰え、
ローソクの火が消え入るように亡くなりました。

 

 

4年前に手術を受けていたら、この女性はもう少し長生きできたかもしれません。

 

 

あるいはもっと早く亡くなっていたかもしれません。

 

 

引用文献

第60回菊池寛賞受賞者

2013年ベストセラーランキング第一位

医者に殺されない47の心得
医療と遠ざけて、元気に、長生きする方法

著者  近藤 誠

 

 

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