持っている人はドンドン使おう
老後の不安をなくすためにはどうするか。これは、何も60代70代からの
問題ではなく、若い人たちも考えていることでしょう。
特に、高齢者は子育てを終わり、夫婦二人になってくると、
「お墓のこと」、「介護のこと」、「海外旅行のこと」、
「孫のこと」など、さまざまに考えます。
わが国では老後を生きるのは「いくら必要か」という話が盛んで、
月に30万円は必要だ。
年金だけでは足りないから、貯金を取り崩す。
それがなくなったら家を売る。
それでもなければ「生活保護を受ける」というように、
だんだん暗くなっていきますね。
人知れず死んでいく人も、最近は増えて問題になっています。
悲しいことです。
これが今の高齢者の実態かもしれません。
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一方で、わが国の資産は高齢者に集まり、若い人は苦しい生活をしている。
若い人の生活保護が増えている。
このようなデータもあります。
そこで言いたいのは、「高齢者で、持っている人はドンドン使うべし」なのです。
資産が一部の高齢者に集まり、株などで運用しているとお金は世の中に回りません。
そうではなく、人生を楽しむために、消費し、遊んでほしいのです。
それで消費が伸びれば、企業が潤い、給与や雇用が増えて、
若者の就職が楽になり、まわりまわって世の中には豊かな人が増えてきます。
日本よりも経済状況のよくないイタリアでは、
高齢者の人たちは人生を満喫して楽しい
老後を送っているようです。
これは「自分のお金を楽しみのために使う。
亡くなるときは使い切ってしまう」という楽天的なところがあるからです。
「不安があるからお金を使わない」と、遺産を残して、ろうごは質素に生きる。
これは日本特有の生き方のようです。
子供にお金を残すという考え方は、子供の人生を駄目にし、
不安な老後しか生きられなくなります。
「自分の老後は自分が作る」この考え方を子供たちに
持ってもらうのが「大きな財産」を残すことになるのです。
これが老後の資産のルールです。
引用文献
61才から始める 老いても枯れない生き方
著者 日向野 利治
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