過労は万病のもと「ゆったり人生設計」を心がける

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「過労は敵」万病のもとです。

 

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この歳になって過労といえば、仕事もあるでしょうが、身内の病気やさまざまな
悩みからくるものが多くなってきます。

 

たとえば、妻や夫、子供の病気、仕事上のトラブル、事件に巻き込まれるなど
問題が起きる種は尽きません。

 

特に、人間関係からくるストレスや過労は体に響きます。

 

この過労に関する医学上の分野は「心療内科」に属するもので、
俗称で「過労病」とも言われています。

 

生きていくうえで悩みは尽きないものです。

 

それは性格より、また環境によってさまざまな病気となって私たちの身に降りかかってきます。

 

いわゆる「過労病」は日本全体で100万人ともいわれているのです。

 

この病気は、その人の最も弱いところに現れます。たとえば、胃の弱い人であれば、
慢性胃炎に始まり、難治性胃潰瘍などになります。

 

腸が弱い人は慢性腸炎や過敏性腸症候群などの病名がつけられます。

 

心臓に現れやすい人であれば、不正脈、心臓神経症、パニック症候群ということになるのです。

 

 

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これ以外にも過労による病気はいくらでもあるようですが、
60代になって血圧が高い、不整脈がある、胃が痛い、気持ちが不安定だ、
不眠症である、というのは、たいていは過労からきています。

 

何事も考え過ぎ、抱え込み過ぎになると体の変調が起きるのです。

 

これらを避けるためには、心療内科に行って治療を受けるのも一つですが、
それでも解決しないことが多くあります。

 

そのためには「ゆったり人生」を心がけることが大切なのです。

 

先々のことを心配したり、子供に完璧を求める、自分にも課題を課すというような、
苦労を抱え込む生き方はあまり賢明ではないと思います。

 

できるだけ毎日つつがなく、小さくてもいいから喜びと感謝の気持ちで生きていくこと。

 

なにより満足という気持ちが大切と考えるのです。不満だらけの生き方をしても、
苦労や悩みが増えるばかりで、病気のもとになるだけです。

 

不平や不満をためず、人に感謝する生き方が老いてからの人生にはぴったりだし、
居心地がいいのではないかと考えます。

 

 

引用文献

61才から始める 老いても枯れない生き方

著者 日向野 利治

 

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